<< 山中湖バーベキューンヌ タコ焼き機アンソロジー >>
ミツバチのキス



 またムダにカテゴリーを増やしてしまいました。

読んでみて面白かった漫画についてダラダラと語ろうかな‥‥‥と、そんなんです。



 最近面白かった漫画は『ミツバチのキス』伊図 透
f0201843_264949.jpg

(怒られたら画像消します)

あらすじは‥‥‥

振れただけで人の未来や過去、病気や探し物、果ては家族の将来までが見えてしまう「全能」の力を持った少女。
彼女は新興宗教団体の預言者として、信者からの献金や政財界とのパイプ作りに利用されながら監禁生活を強いられていた。

国家間の情報戦に先手を打ちたい日本政府は彼女の「全能」に目を付け、引き抜きを画策する。
国家から彼女の監視役に送り込まれたのは、「完璧な書類を作る男」と呼ばれる情報局の中年役人。
図らずも脱走した彼女と中年役人は出会い、交渉から転じて逃避行が始まるのだが‥‥‥


みたいな。

一見するとサスペンスの様でもあるけれど、メンタル描写に重点を置いた“大人向けアイロニー”が満載の心のドラマ。

「全能少女」と「ただ書類を作るのが上手いだけの中年」、
能力で人の全てが見える少女に対し、盗聴器や監視カメラで彼女の全てを覗こうとする政府、
宗教団体となんら変わらない目的を正義と割り切る国家、

劇中の色々なものが多分に毒を含みながらグチャグチャと対比されつつ、少女と中年役人の交流はひどく純粋。
決して触れあわずに心を通わせていく描写はなかなかオモロかった。

作者の伊図透さんはコミック発売に向けてかなり加筆したらしく、時事ネタに対する皮肉も鮮度が高いので読み応えアリ。

が、一部に蔓延しているクソみたいな「心をスレさせる皮肉が満載の漫画」ではない。
テンポもやや緩く、決してバイオレンスは無い。
一度絶望した上で、もう一度人を信じてみようとする気持ちを与えてくれる漫画じゃなかろうか?



 触感がフワフワしてそうなタッチの絵はどこか、宮崎駿監督が漫画で描いていた方の「風の谷のナウシカ」を思い出す。

大人に利く名言多数あり。
[PR]
by fozztone | 2009-05-02 02:06 | COMIC
<< 山中湖バーベキューンヌ タコ焼き機アンソロジー >>